366:にゃんこ[saga]
2012/04/29(日) 18:46:19.11 ID:T2Olr24x0
私の胸の中で梓が頷いて言った。
守ろう、と思った。
せめて残された四人だけは全力で守らなきゃ、消えてしまった三人に申し訳なさ過ぎる。
ムギだって、唯だって、澪だって、梓だって、私がこの身に代えても守るんだ。
選んだ道を貫いて、前に進む事だけが私に出来る事なんだ。
もう……、迷っちゃいけないんだ……!
そうやって、私はその使命感に持てた。
使命感を持たせてくれたのが嬉しかった。
梓は私の選択肢を最善だと言ってくれた。
その道を進む事こそが私に出来る事なんだって自覚させてくれた。
今言うのも変だけど、私は幸せだった。
驚くくらい成長した梓に支えられて、一緒に歩いていけるのが。
同じ道を進んでいけるのが、幸せで泣き出したいくらいに。
きっと梓と一緒なら、これからも突き進んでいけるはずだ。
安心。
だけど、同時に不安感。
梓と一緒に居るのは幸せだ。
梓と一緒に居れば、どんな困難でも笑顔で乗り越えていけそうな気だってする。
何だって乗り越えられる。
それは私だけが感じてる事じゃない。
梓だってそう感じてるんだって、私には確信出来る。
梓と……、皆と一緒に居る。
その気持ちとその想いとその願いには嘘は無い。
ずっと皆と一緒に居たい。
また一陣の風が吹いたって、皆で一緒に居てみせる。
そのために私達は前に進むんだ!
なのに……。
どうして私はその事に不安を感じちゃうんだろう……。
こんなに幸せなのに、こんなに安心出来てるのに、どうして……。
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