過去ログ - 律「閉ざされた世界」
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511:にゃんこ[saga]
2012/06/03(日) 17:42:04.55 ID:w9A0afgF0
「どうしたんだ、唯?」


「今日……、りっちゃんと一緒に寝たいな……」


「ええっ?」


叫んだのは私じゃなくて梓だった。
まさか唯がそんな事を言い出すとは思わなかったんだろう。
私だって思わなかったけど、梓に先に叫ばれたせいで他の言葉を言い出せなくなった。
唯が無邪気に微笑みながら、梓の頭を撫でる。


「何ー? あずにゃん、やきもちー?
心配しなさんなー。あずにゃんとは明日一緒に寝てあげるからねー」


「そ、それはいいです!
ちょっと驚いただけです!」


「もー、あずにゃんは素直じゃないんだからー」


「素直ですってば!」


唯達がいちゃつき始めたせいで、当事者なのに私は言葉を挟めない。
仕方ないから、しばらくいちゃつくのを見ていてやると、
やっと落ち着いたのか、唯がまた柔らかく微笑んで私に言った。


「あずにゃんとは明日一緒に寝るけど、
今日はりっちゃんと一緒に横になって色んなお話をしたいな……。
考えてみたら、私達、最近そんなに話せてなかったよね?」


言われてみるとそうだった。
日本に居た時もライブの準備であんまり会話出来なかったし、
ロンドンに来てからも私の迷いのせいでまともに話せてなかった気がする。
こんな風に普通に喋れてるのって、凄く久し振りなんだよな……。
私は頷いてから、唯の手を軽く握った。


「そうだな……、私もおまえと話したいよ、唯。
大切な話、馬鹿馬鹿しい話、これからの話、これまでの話、それに和達の話……。
色んな事を話したいけど、覚悟しとけよ?
長い話に……なるぞ?」


「うん……、長くてもいいよ。
私、いっぱいいっぱい、いーっぱい、りっちゃんと話したい事があるんだ」


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