92:にゃんこ[saga]
2012/02/07(火) 20:13:48.37 ID:ory16CjK0
そういや、気のせいかもしれないけど、
私が揉むようになってから澪の胸が成長し始めた気がする。
中学時代、膨らみかけの澪の胸が面白くて、
殴られながらも何度も揉んでやったからなあ……。
それで気が付いたら、今のサイズになってたんだよな。
そうか……。
あのボインは私が作り上げた物だったのか……。
くそう、こんな事なら私の胸も澪に揉ませておくべきだったかもしれん……。
「怒るなって」
ちょっと笑いながら、私は梓の頭に手を置く。
梓はもう少しだけ頬を膨らませていたけど、すぐに苦笑を浮かべて私に身を任せた。
それから、軽く頭を撫でると、梓は目を細めたみたいだった。
子供みたいなやりとりだけど、何だか嬉しくて心地いい。
こういう所だけは、お互いに変わってないんだよな……。
私は自分が笑顔になっていくのに気付く。
暑苦しいけど、何故か気持ちいい太陽の光が私達を包んだ。
風に揺れる木々の音だけが耳に届く。
煌めく空間と煌めく時間に二人は包まれる。
「何かさ、まるで……」
その時、私は私らしくないロマンチックな台詞を言おうとしていた。
普段なら、ロマンチック過ぎて笑っちゃうくらい歯の浮く台詞を。
その台詞はどうにか喉の奥でギリギリ止めた。
本当はその台詞を言って笑っちゃいたかった。
梓と二人でもっと笑顔になりたかった。
でも、その台詞は言えなかったし、言いたくなかった。
今言うと、洒落にならない台詞だったからだ。
『まるで世界に私達二人しか居ないみたいだな』なんて、
現実にはそうじゃないって事が分かってる時にしか言えるもんか。
本当に私達八人しか居ない世界で、そんな事が言えるもんか。
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