過去ログ - 魔王「覚悟するがよい、魔王よ」 その2
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649: ◆KzQg0Q/KK6[sagesaga]
2012/03/06(火) 06:05:42.14 ID:uwnvmgnp0
あれから5日間。知らない男と一緒に出て行ったきり家にお母さんは帰ってこない。

こんなに長く家を開けた事はなかったのに、どうしたんだろう。
お腹も減ったけれどワガママを言って困らせてはまた叩かれてしまう。
何よりもお母さんを怒らせる事だけはしたくない。
暗い家の中で私はずっとお母さんを待った。「おかえり」の言葉を準備して。


母「アンタ、ずっと家にいたわけ?」

「……お母さん。おかえりなさ」

母「来なさい。ご飯食べに行くから」


この時初めて教会以外でお母さんと一緒に出かけた。

町の中にある小汚い食堂でご飯を食べ、その後に新しい服と下着を買いに。


「どうして」

母「ん?」

「どうして今日は一緒に出かけてくれるの?」

母「ちょっとねー……あ、これ可愛いじゃん」

母「うん、いいね。アンタもいいと思うでしょ。買うからね」

「え!?」

母「何、嬉しくないわけ」

「そんなことない! とっても嬉しい!」

「ありがとうお母さん!」

母「別に。ほら、その服着て帰るよ」

「うん!」

「優しいお母さん大好き。大好きよ」

母「……」



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