3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/01/18(水) 14:40:21.13 ID:6BDJex3g0
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髪や髭はぼさぼさで伸び放題、頬の肉は削げ落ち、アスリート並みだった筋肉たちは見る影もなく衰えている。
そこにかつての世紀末帝王HAMADURAはいない。いるのは引きこもり青年UMADURAだった。
彼は扉の向こうから聞こえる少女の声をぼんやりと聞きながら、亡き妻の遺影を胸に、涙を流していた。
彼もまた、この三年間、いくほどの涙を流したかわからない
『辛いのは浜面だけじゃないんですよ』
彼の耳にその言葉は届く。しかし、真意は届かない。
「……、違う」
幸せそうな笑顔のままの妻の瞳を見つめ、呟く。
「俺の方が、辛い」
彼は阿呆だ。
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