過去ログ - 御坂「とらっ!」一方通行「ドラァあああっッ!!??」食蜂「そのにっ☆」
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253: ◆Mx7XGp.7IA[age]
2012/02/24(金) 18:08:29.01 ID:6jfecE3j0

「……羨ましい、ね。そンなの、誰だって抱く感情だろ」


「それは――」


「黙って聞け。たとえば俺は……あァーそうだ。まず上条のヤツが羨ましいな。あーゆー突き抜けたお人よしにはなれないが、羨ましいとは思うぜ。……どォだ?笑っちまうか?」


「………」


食蜂は黙して語らない。


「あとは……佐天の突き抜けた笑顔が羨ましい。海原の思慮深さも羨ましいし、土御門のアホさ加減も時たま羨ましく感じるなァ」


「ぷっ、なによそれぇっ?」


「……でもよ」


壁に背を預け、天井を見やる。


暖色のライトが眩しい。落ち着く色だが、今はどうしてか落ち着かない。


「俺はそれを真似したいとは思ったが、それまでだった。できねェもンはできねェンだよ、やっぱり」


自分に言い聞かせているのかもしれない、負け犬が言い訳しているだけなのかもしれない。


「進歩がねェ、とか言われちまうのかもなァ。だけど、俺はそれを恥じたことはねェよ。それほど真面目な人間でもねェしな」


自重の笑みがこぼれる。一緒に駄目人間になろう、と言っているみたいだった。


「オマエは真面目すぎンだよ。もうちょっと適当に生きろ。何もかも完璧にこなせる人間なンていねェンだよ。」




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