過去ログ - 御坂「とらっ!」一方通行「ドラァあああっッ!!??」食蜂「そのにっ☆」
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41: ◆Mx7XGp.7IA
2012/01/20(金) 20:41:36.22 ID:AVKxcpFR0


現実の光景だとは思えなかった。


光に照らされ輝く金髪、口元にたたえた微笑、長い脚。


一人の女が立っていた。女は、手元のファッション誌の女性と同一人物としか思えない。


一方通行は、女が雑誌から直接飛び出してきたのか、などと一瞬本気で考えた。


馬鹿馬鹿しい考えだが、冷静な判断を失ってしかるべき状況でもあった。


「――!……」


女がこっちを見ている。


自分の視線とぶつかったのかと勘違いをしかけた一方通行だったが、そうではないようだ。


女は、美琴を見つめている。店員に二、三告げると、ゆっくりとこちらに歩み寄ってきた。


「久しぶりねぇ、御坂さん?」


顔に微笑みを貼り付け、女は美琴に言葉を投げかける。


雑誌とはまた違った表情だ、一方通行はそこから敵意のようなものを感じ取った。


彼女は、悪意の塊を笑顔でうまく塗りつぶしていた。しかし、他人の悪意に敏感な一方通行には、それを看破することができた。


「こんなところまでなんの用かしら?……私に特に用があるとは思えないけど……ねえ―――」


対する美琴は、敵意を隠そうともしていない。


抜身の刃のような視線で、目の前の女を射抜く。


ここまで個人にあからさまな態度をとる美琴を、一方通行は目にしたことが無い。


「食蜂操祈」


これが、食蜂操祈との出会いだった。



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