過去ログ - 御坂「とらっ!」一方通行「ドラァあああっッ!!??」食蜂「そのにっ☆」
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87: ◆Mx7XGp.7IA
2012/01/27(金) 22:11:15.41 ID:d9hocXuz0


「俺は、誰と付き合うのでも素でいてほしいんだ。あいつ、全力で誰かにぶつかったことないんだよ。あいつは、誰かと付き合うとき絶対に壁を作るんだ。今はこのままでもいいかもしれない。もしかしたら、ずっとこのままでも生きていくことに支障はないかもな。でも、このまま誰とでも適当にしか付き合えないようになっちまったら、絶対あいつのためにならないと思うんだ。そう、いずれあいつは後悔しちまうと思うんだよ……」


「…………」


「あの時、若いとき、もっと好きに生きてればよかった、ってさ。今どれだけ人に嫌われても、何をしたって死ぬわけじゃないんだからさ。それを、お前たちに協力してほしかったんだよ」


「…………」


きっとこの男は、根っからのお人よしなのだろう。


何かを「してあげる」という優越感に浸っているわけでもない。


人のために何かをしたい、と思ってやっているわけでもないのだろう。


ただただ幼馴染が心配だから行動する。彼の行動は、それだけに根ざしているのだろう。


一方通行は、上条の言葉にはすぐには答えられなかった。


上条のしようとしたことが良いことかはわからない。


自分がもし食蜂だったら、「余計な事はするな」というだろう。こいつは食蜂のプライドを全く考慮に入れていない。


自分が食蜂でもきっとそう言うはずだ。


それでも、こいつはいいと思っている。打算など無く、相手の都合など一切考慮に入れていない。


この男の中では、相手がどう思うかが大切なのではないのだろう。自分がどうしたいかが大切なのだ。


全く持っていい迷惑だ。美談などではない。一種の押し付けと言ってしまうことも可能だろう。


しかし、それでも、一方通行はそんな上条が好きだった。


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