過去ログ - 勇者「淫魔の国の王になったわけだが」
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42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2012/01/20(金) 01:00:27.09 ID:Panh9jtTo
とうとう来てくれたか……待っていたぞ勇者よ。


43: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2012/01/20(金) 03:10:18.65 ID:Qm29VrVko
こんばんは
始めます


44: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/01/20(金) 03:11:18.97 ID:Qm29VrVko
サキュバスAが、壁面の装置へと手をかけた。
鉄製のハンドルを回せば、ワルキューレの頭上から古めかしく金属が軋む音が聞こえた。
手枷に繋がれた鎖は、頭上のいくつかの滑車を介して、壁面のハンドルへと繋がっているようだ。
頭上で拘束された手枷が緩やかに持ち上がる。
肩へ僅かに痛みが走り、手枷が持ち上がるのに合わせて立つ。
以下略



45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県)[sage]
2012/01/20(金) 03:11:47.33 ID:8K6dp5e/o
就任から3年後の話なのはわかったけど今回も隣国は俺ら(オーク)にレイープされたの?


46: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/01/20(金) 03:11:51.87 ID:Qm29VrVko
その光景を見て、一気に血の気が引いた。
全身の動脈が、脳へ伝えるはずだった酸素を持って、心臓へ引き返したような。
赤血球の一つ一つが怯えているかのように感じて、駆動しなくなった血管によって、全身が寒気に襲われたような。

再び身を包んだ悪寒とあまりの恐ろしさに、失神してしまいそうになる。
以下略



47: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/01/20(金) 03:12:48.76 ID:Qm29VrVko
ワルキューレ「……え………?」

サキュバスA「さて、どっちが良いかしら?……この『道具』?それとも、私の『手』?」

何を言っているのか、理解できない様子だ。
以下略



48: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/01/20(金) 03:13:31.00 ID:Qm29VrVko
サキュバスA「ふふ、冗談ですわ。……そうよね、処女喪失がこんな拷問器具なんて、イヤですものね」

ワルキューレ「……!」

サキュバスA「さて、それでは……こっちは捨てましょうか」
以下略



49: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/01/20(金) 03:15:25.36 ID:Qm29VrVko
不快な、それでいて強烈で正体不明な快感。
邪な妖精が、全身の皮膚をくまなく内側からくすぐり、甘噛むような。
魔法を使われたのではないかとすら疑いたくなる程だ。
秘所を撫でる指先すら忘れ、目をぎゅうっと瞑ったまま全身を縮めさせる。
頭上で拘束された手首で体重を支え、少しでもその「不快な快感」を薄めようとする。
以下略



50: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/01/20(金) 03:16:23.70 ID:Qm29VrVko
ワルキューレ「ひ、ゃっ……やめ……へ……」

間の抜けた舌足らずな懇願は、水音高くもつれあう唇のノイズにかき消された。
一種の甲殻類の交尾のように、二つの唇が絡み合う。
力を入れて、無理やりに奪っているわけではない。
以下略



51: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/01/20(金) 03:17:30.44 ID:Qm29VrVko
不意に、サキュバスAが口を離す。
何本もの糸を引きながら、ゆっくりと離れる口は、まるで手を繋ぐ恋人達にも似ている。

ワルキューレの心には、複雑な感情がいくつも去来していた。
名残惜しげな当て処ない視線が虚空を泳ぎ、
以下略



52: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/01/20(金) 03:17:58.68 ID:Qm29VrVko
実の所、サキュバスAは、そうするよりも前に分かっていた。
キスの直後、口元を拭いていた時に見えていた。
目前の虜の太ももから垂れる、幾筋かの滴が。
ワルキューレ自身は呼吸に手一杯で気付かなかったろうが、それは、偽る事のできない真実。

以下略



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