過去ログ - 勇者「淫魔の国の王になったわけだが」
1- 20
5: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/01/19(木) 04:13:36.21 ID:QjgwlDIYo
ゆっくりと近寄るたびに、ワルキューレの顔が憎悪に歪む。
何がしかの意図があって淫魔の国へ潜り込んだ。
そこには、恐らく穏やかではない何かがある。

拘束され、膝をついて二人の淫魔に挟まれている彼女へ近づき、同じく膝をついて目線を合わせた。
彼女が仮に何かしようとすれば、即座に両側の淫魔が彼女を始末するはずだ。
エントランスの広間には、ぴりぴりと緊張した空気が漂う。

勇者「………何をしに来たんだ?」

ワルキューレ「貴様……!殺すなら、殺せ!」

勇者「殺す?……もったいないだろ?…この、美しい顔。……耐えられないなぁ」

手で彼女の顎先を軽く持ち上げ、わざとらしく粘りつくような声色で言う。
触れた瞬間、彼女が非常に小さくその身を震わせたのを見逃さない。
口では抵抗しながらも、誇り高き戦乙女とはいえ、この状況に恐怖を感じない訳は無いのだから。

ワルキューレ「……外道が……!」

勇者「ああ、知ってる。……それで、どっちがいい?」

ワルキューレ「…何だと?」

勇者「俺に身も心も捧げて忠誠を誓うか?……それとも、淫魔たちの玩具にされて……」

そこまで言った所で、彼女が唾を勇者の顔面に目掛けて吐きかけた。
頬に浴びたのが何か、勇者はすぐに理解したようだ。

彼は意外にも怒りではなく、どこかしら悦に入った笑顔を浮かべている。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/307.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice