過去ログ - とある白虹の空間座標(モノクローム)
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41:作者 ◆K.en6VW1nc[saga]
2012/01/23(月) 20:52:13.84 ID:f7Hv/QyAO
〜2〜

初春「白井さんが!!?」

結標淡希・姫神秋沙・白井黒子の心中事件の報は、すぐさま第十五学区へ移された風紀委員会一七七支部へともたらされた。

佐天「ねえ、ねえ初春?どうなったの?白井さんどうなっちゃうの!?」

固法「落ち着いて佐天さん、頼むから落ち着いてちょうだい」

佐天「でも!」

固法「私達にも、何が何だかまだわからないのよ。これからどうなるかさえ」

佐天「そんな……」

その際、いつものように遊びに来ていた佐天涙子は蜂の巣をつついたような騒ぎの原因を知ると共に激しく狼狽した。
白井の危篤、及び事件の重要参考人として厳しく取り調べられるのは誰の目にも明らかだった。
たった今も固法美偉の腕にとりすがり、潤んだ眼差しを向けて来る佐天とデスクの前で青ざめる初春飾利もまた。

初春「……佐天さん。ここは私達に任せて、先に帰ってもらってて良いですか?」

佐天「初春!?」

固法「私も初春さんの言う通りだと思うわ。こんな事言いたくないけど……」

貴女は部外者だから、と固法は諭すように肩に手を置いて惑う佐天を立ち返らせる。
同時に風紀委員がこのような形で事件に関わって来るなど白井らの先輩である固法であってさえ――

固法「――前例がないのこんなケースは。これは風紀委員一七七支部の存続に関わって来るかも知れない。白井さんだけじゃなく私達も」

初春「間もなく箝口令も敷かれて、私達も事実聴取や配置換えがあると思います……だから佐天さんもこれ以上は」

佐天「……っ!!」

初春「佐天さん!!」

現職風紀委員が人二人を死に至らしめたのかも知れないという前代未聞の最悪のケース。
如何に佐天が初春や白井と親しくしていようとも、彼女はあくまでも一部外者でしかない。
それを聞かされた佐天は滲む涙を宙に舞わせながら弾かれるようにして飛び出して行った。

佐天「――御坂さんなら、御坂さんならきっと何とかしてくれるはず!!」

佐天は支部を飛び出し、壊滅した第七学区に属していた学校の避難民……特に常盤台中学の子女らが集う場所……
第十五学区にある複合施設『水晶宮』へと向かって行った。




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