過去ログ - とある白虹の空間座標(モノクローム)
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56:作者 ◆K.en6VW1nc[saga]
2012/01/24(火) 20:00:53.34 ID:GnQSJuhAO
〜1〜

浜面「ふあああああぁぁぁぁぁ……」

滝壺「おはよう、はまづら」

浜面「ああ、おはよ……!!?」

8月11日、10時2分。浜面仕上は根城にしているキャンピングトレーラーの居住スペースにて目を覚ますと共に見開いた。
半同棲している滝壺理后がテーブルでメイクを施しているのである。それは世に言うナチュラルメイク程度であるが――
浜面は動揺を隠せない。常ならば着心地重視のピンクジャージにすっぴんがデフォルトである滝壺がである。

滝壺「やっぱり日焼け止め塗るとノリがちがうね」

浜面「ど、どうしたんだよ滝壺?どっか出掛けんのか?」

滝壺「デート」

浜面「!?」

滝壺「デートだよ、はまづら」

その言葉に見開いた目が白黒し、浜面は絶句した。
デート?デートってなんだ。それって食べられるの?と。

浜面「で、デートって誰とだ!?どこ行くんだ!?な、なあ滝壺!!」

滝壺「はまづら」

浜面「俺の何がいけなかったんだ?稼ぎが悪いからか?タオル使った後ほったからすからか!?昨日の牛乳プリン一人で食ったのまだ怒ってんのか!!?頼むから浮気は止めてくれ滝壺ォォォォォ!!」

滝壺「はまづら、ずれちゃうから離して」

浜面「」

Vivianのスタンドミラーを前にメイクに勤しむ滝壺に鏡越しで素気なく浜面はあしらわれた。
その脱色し過ぎで痛んだ頭の内側ではこれまでの滝壺の出会いから第三次世界大戦、昨日牛乳プリンを食べられむくれた表情etc.、etc.……
トレーラー内に降り注ぐ朝の光に灰になったように茫然自失となる浜面。するとそこへ――

プップー!

滝壺「来た」

浜面「!?」

トレーラーに横付けされるようにスポーツカーが停車しクラクションを鳴らすと驚いた鳩達が飛び立って行くのが見えた。
敵は本能寺もとい真横にあり。浜面は肩をいからせ袖まくりして居住スペースより表に出る。
如何に自分が未だキス止まりの不甲斐ない彼氏であろうとも、目の前で大切な彼女に粉をかけられて黙ってはいられない。と

浜面「誰だコンチクショウ!!出て来やがれ……お?」

麦野「おい浜面テメエ!小汚ねえもん朝っぱらから見せんじゃねえよ!!」

浜面「麦野!?」

滝壺「むぎのありがとう。迎えに来てくれて」

そこにはかつて血で血を洗う死闘を繰り広げたアイテムの元リーダー、麦野沈利の車が停まっていた。




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