過去ログ - ジュぺッタ「あたし、メリー。今あなたの後にいるの」
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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/01/23(月) 17:16:18.21 ID:4mWTuhEn0
いつから息子の事に無関心になってしまったのだろうか。

仕事で会社の同期を追い抜き、エリートを出し抜き、会社を乗っ取り社長を追い出した時には既に私は家庭内の事に目を背けていた。

高木社長は町の中枢部を見下ろすビルの窓際に立ってほっと一息溜息をついた。

町はクリスマスが近づいており、イルミネーションが満点夜空の星のように煌びやかに輝いている。だが私の心は暗かった。

息子と喧嘩した。20歳になった彼におめでとうと言いたかった。だから20歳になったのに驚いた様子を装い、後でプレゼントを渡そうと考えていた。

息子が欲しがっていたD-SHOCKの時計である。

だが息子は「息子より仕事の方がいいんだな?」と吐き捨てて出て行ってしまった。

私が悪かった。今まで会社の事にかまけて息子の事に無頓着だった。その反動であった。

息子が帰ってきたらこの時計を渡そう。そして謝ろう。

それ以外に謝る手段を考え付かなかった。

私はプレゼントを鞄に詰め込んだ。と同時に電話が鳴った。

高木「はい、もしもし」

???「あたし、メリー。今あなたの部屋の前にいるの」ガチャ プーップーッ


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