過去ログ - ジュぺッタ「あたし、メリー。今あなたの後にいるの」
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/01/23(月) 00:53:39.27 ID:4mWTuhEn0
ジュぺッタ「まt」光が見える。前方に。

とてつもない光、やがてそれは彼女を包み込む…

落下する感覚、やがて地面ではない何かに叩きつけられる感覚。

気がつくと彼女はどこかのゴミ捨て場にいた。


男「あっれー…?どこだっけ…」

時同じくして男は捜索を開始する。

男は若い。一目で大学に在籍しているのが見て取れる風貌。皮のコートを羽織り、下にジーンズを穿いている。

彼は人形を探していた。それは彼にとってはとてつもない程の思い出を秘めたものだった。

彼は生来虚弱体質であった。幼少時、他の子が川や海、山で遊んだりサッカーや野球に興じたりおにごっこや缶蹴りをしている頃、ずっと家にいなければならなかった。

不憫に思った親は彼に人形を与えた。初めて与えた人形は小さな女の子だった。

彼は始め名前を付けなかったが、あとでつけたぺタ子という名前でこの人形を呼ばさせていただこう。

(ペタ子とは彼が「そういえばこいつ貧乳だよな」という事を考えペッタンコな胸の子=ペタ子とプロフィールを決めた事による。後々ここに「胸が小さいから悩んでいる」とか「『貧乳じゃなくて美乳なんだよ!』が口癖」とかいう設定が付くのはまた別の話。)

始めはただただ人形で遊んでいたものの、TVの影響が出始めやがて物語を形成するようになる

その頃には人形は数十体を数えていた。物語もいくつかあった。

しかし彼はすでに大学生。流石にそんな物語は妄想しない。最近の趣味はPCであった。

人形はたまにタンスから取り出し、あの頃の空想に浸ったり設定を追加していくに至っていた。

だがぺタ子だけは違った。友人から何を言われようとタンスに入れず部屋に出し、たまに一人の時こっそり抱いたりして可愛がっていた。

―そんな人形を捨てるはずなど無い。

…となると無くした可能性のほうが高い。普段はPCの横に座らせてたまに愛でているからPC付近のかばん類が怪しい。

しかし調べてみると…ハズレだった。最近、どこに消えたのか伊万里の焼き物やらディベート大会3位入賞トロフィーやらよく物を無くす。

男「っかしーな…げ、もうこんな時間」男は午後に必修の単位があることを思い出し、部屋を駆け出た。


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