過去ログ - 勇者「世界救ったら仕事がねぇ……」
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37: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/24(火) 22:24:06.35 ID:Ccd+oFHRo
僧侶「それだけではなくて、度々、こうしてお出でくださって、お手伝いまで」
貴族「いやなに、わが国の領民を守るためだ。むしろ、僧侶さんには頭の下がる思いだよ」ハッハッハ
勇者「頭上げてんじゃん」
38: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/24(火) 22:25:01.42 ID:Ccd+oFHRo
一時間後。
勇者「はぁーっ、はぁーっ、つ、疲れた」
貴族「だ、だらしがないですな、勇者殿」
39: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/24(火) 22:25:51.77 ID:Ccd+oFHRo
貴族「しかしだな、元々は僧侶さんが私を尋ねてこられたのだ」
勇者「それは孤児院設立のために、協力者を探していたからだろ?」
貴族「うむ。彼女の熱弁を聞いて、私も気づいたのだ……わが国がなぜ魔物に押されていたのか」
40: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/24(火) 22:26:23.09 ID:Ccd+oFHRo
貴族「つまりだな、僧侶さんに安全でいてもらうために、結婚を申し込んだのだ」
勇者「勝手なやつだなー」
貴族「何を!」
41: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/24(火) 22:26:49.64 ID:Ccd+oFHRo
僧侶「お二人とも、薪は……って」
勇者「おー、僧侶さん。ちょっと一本試合をするから、待っててくれ」
僧侶「だ、ダメです! 勇者様! その方は大事なお客人なんですよっ」
42: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/24(火) 22:27:20.70 ID:Ccd+oFHRo
僧侶「もう、お二人とも、はしゃぎすぎです! 貴族さんは気絶してしまうし」プンプン
勇者「いや、それは僧侶さんが……」
少女「……」ジーッ
43: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/24(火) 22:27:50.57 ID:Ccd+oFHRo
僧侶「そ、そういえば、肝心なことを聞き忘れていましたね」
勇者「なんでしたっけ」
僧侶「その、勇者様は、どうしてこちらに?」
44: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/24(火) 22:28:30.48 ID:Ccd+oFHRo
帰り際。
勇者「参ったな。この調子だと、仕事を見つけるなんて出来そうもないぜ」
貴族「……待て!」
45: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/24(火) 22:28:59.72 ID:Ccd+oFHRo
勇者「バカらしい、仮にも英雄の家族をそんな風に扱うかね」
貴族「どうかな。我が家も建国からの名門であるが、いまやないがしろにされつつある」
勇者「……あっ、それより、俺を雇うとかってのはどうよ!?」
46: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/24(火) 22:29:46.20 ID:Ccd+oFHRo
貴族「王政の改革などと言っても、戦乱の後には保守派との長い地味な政治対決が待っている」
勇者「そ、それは任せるけどさ」
貴族「つまり、貴様は戦が終われば離れてしまうのだろう?」
47: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/01/24(火) 22:30:15.96 ID:Ccd+oFHRo
少女「あっ、弱そうなやつ!」
勇者「ああん?」
少女「もう帰るの?」
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