過去ログ - 勇者「世界救ったら仕事がねぇ……」
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864: ◆WPwc2pN1N6[saga]
2012/03/06(火) 23:10:36.65 ID:knbMleMLo
勇者「だが、俺は剣を捨てるっ!」
商人「ちょっとぉお!?」
勇者「そして雷よっ!」
魔人たちに投げ込まれた剣に向かって、勇者はすばやく呪文を唱えた。
激しい雷が、城の天井すら突き破って剣へと収束する。
しかし突然の攻撃とはいえ、魔人たちは難なくそれを避けていた。
―――ただし、散り散りに。
勇者「とらみぎっ!」
勇者は叫びながら、直進して焼けた剣を拾いに走る。
言われた虎は、相手がこちらを振り向くより先に、右手に避けた魔人の腹を蹴り飛ばした。
轟音と共に、城の壁にめり込ませる。
それを見て、戦士が斧を地面につきたてながら、斧を横手に振り上げた。
今度は、しっかりと、両手に持って。
戦士はちょうど大木に斧を入れる要領で、斜め上から思い切り振り下ろした。
今度こそ、魔人は避けることも出来ず―――
ずだーんッ、という見事な伐採音。
魔人は城の壁ごと真っ二つになる。撃ち込まれた斧の持ち手には、ヒビが入っていた。
周りの魔人どもが戦慄する。
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