過去ログ - 勇者「世界救ったら仕事がねぇ……」
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911: ◆WPwc2pN1N6[saga]
2012/03/07(水) 23:44:51.59 ID:cF3n7zHfo
割れた球体の周りで激しくぶつかり合う影。
しかし、それをはっきりと見る間もなく、鈍く腹に響く衝撃が、勇者たちに向かって来た。
ずずぅぅぅんん―――びりっ、びりぃぃぃ―――
肌に衝撃がまとわりついてくる。
皮膚を持っていかれるような重みを感じて、勇者は嫌なものを感じた。
とうとう、叫ぶ。
勇者「―――全員、撤退!!」
返事もしないで、女商人は軽い侍女を抱きかかえると、すぐさま走り出した。
その後を商人が追う。
勇者は魔法使いを背中に無理やり乗せて、全力で逃げ出した。
ぐったりと勇者にもたれかかってはいるものの、呼吸音が首筋にかかってくる。
勇者「ちっ、マジかよ、俺が、逃げる、とはな」
魔法使い「はっ、はっ、はぁっ……」
勇者「ったく、こいつを、背負うのも、久しぶり、だし……」
魔法使い「城下町……避難……」
勇者「しゃべんな! やるから!」
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