過去ログ - 勇者「世界救ったら仕事がねぇ……」
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913: ◆WPwc2pN1N6[saga]
2012/03/07(水) 23:47:05.77 ID:cF3n7zHfo
戦士「……勇者!」

勇者「逃げるぞ! なんかやべー!」

商人「冗談やめてくださいよ!」

戦士「魔法使いは!?」

勇者「頭を打っただけだ! 多分!」

女商人「……向こうに丘があります。そこまで死ぬ気で走りましょう!」

戦士「おい、商人。姫様は俺が抱えてやるから、寄越せ!」

商人「頼みますっ、もう、人を抱えるのは、無理っ!」


戦士が姫の体を受け取ったとき、振動が城の奥から走り抜けた。
窓ガラスが次々と割れて、フレームはゆがんではぎ落ちていく。
石積みの城がごとごとと揺れ動き、まるで生き物のようにうねり始めた。

いよいよ時間がない。

勇者は全員を励ましながら、その後を追いかける。
ふらふらになって走るもの、がちゃがちゃと鎧を鳴らして駆けるもの。
それらの背後を守りつつ、勇者は振り返った。

闇色の球体が、城を包んで膨れ上がっていた。


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