過去ログ - 文才ないけど小説かく(実験)
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749:裏切りのガーデン(お題:ロリ) 5/7 ◆pxtUOeh2oI[saga]
2012/07/29(日) 23:35:16.76 ID:+qxTtRJto
は終わる気配をまったく見せずに、一部の園児達は向かいに来られた親御さんに連れられて帰宅するような時間
になっていた。
「ゆきのちゃんのお母様が見えられました」
 園長がおそるおそるという表情で入り口から顔を出し言った。
「はい」あやこ先生がどこかの営業戦士みたいな声を出す。「お母さんの前で、変なこと言うなよ」
「言ったら殴りますか?」
「殺す」

「すみません」ゆきのちゃんのお母さんの前で、あやこ先生が謝った。
 職員室。外来用のソファに座って貰い、僕とあやこ先生が相手をしている。僕は、落ち着いてそれまでの経過
を説明した。
「はあ……」
 ゆきのちゃんのお母さんは、怒ることもなく冷静だけど、困った顔していた。ここへ来る前に、お母さんがゆ
きのちゃんに直接話したけれどそれもダメだった。
「一応、鍵は外から開けることはできます」
「えっ?」あやこ先生が声をあげた。
「鍵をかけたまま倒れた子がいたときなんかに助けられるようになってます。コインとかで外から鍵を回せるよ
うなのがついてますよ。普通に見ればわかると思いますが」
「そうなんですか」と笑顔のあやこ先生が殺気を放った。
「それでは開けてもらえますか? 連れて帰りますので」
 ゆきのちゃんのお母さんが言う。それはごもっともだけど僕の考えは違った。早く移籍しないだろうか。
「それは本当の意味で問題解決をしていないように思います。たしかに、トイレにこもっているという問題は解
決されますが、そうやって無理矢理出されたら、余計に傷ついてしまうのではないでしょうか?」
「子供なんて、寝てしまえばケロっと忘れるんじゃないですか?」あやこ先生が言う。
「子供なんてと言えるほど、子供のことわかる大人なんていないと思います」
 もちろん僕を含めて。
「僕が責任を持って、お送りしますので、もう少し時間を頂けませんか?」

 僕が送るという約束で、ゆきのちゃんのお母さんには一旦、帰って貰った。あやこ先生は、小さい子供を僕に
まかせるのはとても不安だからというよくわからない理由で僕につきまとうことを決めたようだ。


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