過去ログ - 文才ないけど小説かく(実験)
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760:彼女たちの絆(お題:ロリ) 8/8 ◆HmfYvBHWkM[sage]
2012/07/29(日) 23:48:25.42 ID:8q5/v6ip0
 十五歳の妹は荒い息をついていた。頬が上気し、雪のような白い肌がピンクに染まっている。
 八歳の妹はぶるぶると震えていた。私はそんな妹を体全体で包み込むように抱きしめる。
 標的は仕留めた。後は後始末をして、この場から離れれば仕事は終わり。けど……
「おねえちゃぁん……こわいよぅ……まりなおねえちゃんがこわいよぅ……」
 茶色い頭をなだめるように、愛しむように撫でる。震えが体に伝わってくる。
 真里菜は無表情のまま俯き加減に、
「由樹お姉ちゃんは気にしないで。こうなることは、分かってたから。はぁ、はぁ……」
 乱れた息遣いを必死に整えようとしていた。
 折れた左腕がずきずき痛む。
 ――やっぱり、妹達に仕事を手伝わせるべきじゃなかった。二人は真っ当に生きさせるべきだった。
 私は、自分の決断をひどく後悔した。
 前までの暮らし、取り戻せるかな。スイーツ、みんなでお腹いっぱい食べに行きたいな……



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