過去ログ - 文才ないけど小説かく(実験)
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894:脱走 ◆D8MoDpzBRE
2012/08/02(木) 23:07:53.62 ID:/bvplfXwo
 自作語り推奨とのことなので、語ってみます。
 まず、お題のロリ。言うまでもなくナボコフによる『ロリータ』という作品に端を発する概念です。ただし僕は本作を
実際に読んだことがないので、それに対するオマージュを仕掛けたりとかそういう芸当は残念ながら出来ませんでした。
 現代においてロリータという単語は、単に幼児性愛嗜好を指し示すロリコンの類縁の用語として語られるばかりでなく、
ファッションや文化などの一ジャンルとして存在しています。非常に重要なタームであり、これに対する知識をあまり持
ち合わせていなかった自分の不勉強をまずは反省した次第です。
 さて自作について語るとなると、何から手を付けて良いか分かりませんが、全感想で触れて頂いた箇所に対して注釈を
加えていくというスタイルにしましょうか。ただし、ここで自分の至らない文章を弁解するというのは、明らかに書き手
の本分を外れたりもすることだと承知してますので、自分的には敢えて書き手としてだけではなく、少し距離を置いた一
人の読み手としての視点も加えて語ってみたいと思います。
>>883 >ん?口語体?供述調書?とにかく珍しい書き方……
 今回地の文を丁寧語で構成したのは、述懐している内容と語り手である主人公との時間的・立ち位置的な隔たりを表現
する一つの手法として考えたからです。また、改まった書き方をすることでむしろ読者を共感の視点から遠ざける目的も
ありました。少なくとも、作中で語られる人物に対する感情移入などが間違っても起きないよう、と試みたわけです。
供述調書を取られるときの様子とリンクされて考えられた方もいらっしゃるようですが、時間的にはもっと隔たった時
点からの回想であると想定しています。
>>841 >ニナの両親や行動に至るまでの目的……
 二ナの素性に関しては、基本的に謎との方針を貫くつもりでした。一貫して主人公の視点から描いていると言うことも
あり、それについては冒頭で「ニナが今どこで何をしているのか、私は知りません」としている辺りからも分かって頂け
るかと思います。また、行動の動機については、本文中から読み解けるキーワードで探ってみると、「悪戯心がその動機
のすべて」「足が付くことさえをも担保にして味わうスリルに、ニナはただ酔いしれていた」と言ったところだと思いま
す。これを、「まだ与えられるには早すぎるオモチャを手にした」「子供」として描いてみた、といったところです。
>>840 >自宅に捜査官が来るとか、してもよかったのかも……
 話のピークをどこに持っていくか、と言う部分に関わってくる話だと思います。これに関しては、山場を盛り上げきれ
なかった自分の責任が大きいと自覚しています。ちょっと淡々としすぎたかも知れません。しかしながら、捜査云々の
パートには極力焦点を当てたくなかったので、むしろ最後にオマケの付け足しのようにこの部分は描写しました。あく
まで、ニナとの関係性に焦点を当てて山場を作れたらよかったのでしょう。
 総括して、多分僕はロリコンの罪深さとかそういうのを書きたかったわけではないと思います。結局のところ、書き
たかった物は書かれている物だ、としか言いようのない現状なんですが……こんなところで勘弁願いたいと思います。


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