過去ログ - ???「安価の力で世界を再構築します」主人公「…」
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236:??? ◆MrqBjg1zoo[sage]
2012/01/30(月) 10:36:11.13 ID:f5FulMMNo
幼女(誰か助けて…)

ウィンムルトへ向かう道中、早くも幼女は行商人との旅を後悔していた。
行商人とは色々とあったものの、行商人が良い人の部類に入り、且つ聡明な人物であることは分かっていたのだが…

行商人「くんかくんか〜もっふもっふ〜」クンカクンカ

行商人が子供好き…いや、それすらも通り越していることに気が付かなかったのだ。

幼女は竜車に揺られながら、行商人の膝の上に乗せられ長い銀髪の匂いをかがれている。
行商人曰く「ああかぐわしい銀髪幼女よ!」ということらしい。

幼女「……はぁ……」

行商人に抱きかかえられた時は、嬉しそうにしていた幼女も今は魂の抜けたようになっている。
そんな幼女を十分堪能した行商人は幼女に話しかける。

行商人「それにしても、さっきは申し訳ないことをしたわね」

幼女「え?」

行商人「ほら、出会い頭に驚かせてしまったじゃない。大人げないことをしてしまったと思ってね」

幼女「…いえ、でも当然のことだと思います。行商人さんは、警戒したんですよね?私のことを…」

行商人「………」

幼女「武器を持った幼女が大人すら入るのを躊躇うような森から出てきたことを隠している…そんな状況で警戒しないことは命取りですからね」

行商人「…本当にあなたは幼女なのか大人なのか分からなくなるわね。また、正解よ。確かに、あなたがどんな人間かっていうことも気になったけれど、それ以前に警戒もしていたわ」

行商人「まあ、それは杞憂に終わったんだけどね」ワキワキ

行商人はそう言うと幼女のまな板を揉みしだく。

幼女「な、なにするんですか!」

行商人「ふふ、あなたはそうやって子供らしくしていた方がいいと思うわ。自分に確かな物がなくても…他人の確かな物に縋っていれば生きていける…そんな生き方を子供ならすることができるのよ」

幼女「………」

行商人「まあ要するに甘えなさいってことよ」ギュッ

幼女「…えへへ」

竜車は進む。
少し距離の縮まった二人を乗せてウィンムルトへと。


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