過去ログ - 蛇足 とあるフラグの天使同盟 ?匹目
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801
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◆3dKAx7itpI
[saga]
2012/04/10(火) 08:27:58.39 ID:UHPYxZZio
しかし、ではヴェントのこの形容し難い様子というか雰囲気は何なのか。
一方通行には分からなかった。不貞腐れているでもない、怒っているでも
ない、ゲームという娯楽に嫌気がさしたでもない。
だがどこか物足りなさを抱いている。納得のいかないような、曖昧な態度。
以下略
802
:
◆3dKAx7itpI
[saga]
2012/04/10(火) 08:28:56.57 ID:UHPYxZZio
雪が降ったから、という理由ではないが一方通行はここでヴェントに声をかけた。
彼がただ単純に気になっていることを彼女に尋ねてみるためだ。
本当にただ疑問に思っていることを、しかしそれが或いは、今のヴェントの曖昧な
様子の原因に繋がるかもしれないと一方通行は考えた。
以下略
803
:
◆3dKAx7itpI
[saga]
2012/04/10(火) 08:29:43.69 ID:UHPYxZZio
「別に勝負の賭け事っつー設定にこだわらなくても、俺は構わねェぞ。
大体、今日の朝から今まで俺はオマエに絶対服従みてェなモンだった
じゃねェか。 だから遠慮する事はねェ、最後くらい聞いてやるよ」
以下略
804
:
◆3dKAx7itpI
[saga]
2012/04/10(火) 08:30:38.42 ID:UHPYxZZio
あの時自分が敗北していたらヴェントは何を命じてきたのか、という
単純な好奇心であり、そして一方通行には―――
以下略
805
:
◆3dKAx7itpI
[saga]
2012/04/10(火) 08:31:34.70 ID:UHPYxZZio
「いや、俺は―――」
「諄いってのよ。 何で私が命令しろって命令されなきゃいけないの?
確かに勝負はアンタが勝ったけど、アンタが勝った場合は特に何も
以下略
806
:
◆3dKAx7itpI
[saga]
2012/04/10(火) 08:32:15.91 ID:UHPYxZZio
独り言のつもりだったのだろうが、一方通行の耳は確かにそんなヴェントの
言葉を受け取った。
勇気。そんな大それたものが必要であるヴェントの『命令』が何なのか、
ここで初めて一方通行は確信に近いものを得る。
以下略
807
:
◆3dKAx7itpI
[saga]
2012/04/10(火) 08:33:14.61 ID:UHPYxZZio
「今日は付き合ってくれてありがと、"一方通行"」
儚げな笑顔を一瞬浮かべ、一方通行を置いて早足で去って行った。
以下略
808
:
◆3dKAx7itpI
[saga]
2012/04/10(火) 08:34:30.58 ID:UHPYxZZio
明確な『答え』を出せない自分にいい加減腹が立つ第一位。
そもそも、まずその『答え』を出すという考えすら単なる勘違いに過ぎないかもしれない。
勝手に一人で推測して、結論付けて、ifに頭を抱えるマヌケなピエロ。
以下略
809
:
◆3dKAx7itpI
[saga]
2012/04/10(火) 08:35:25.60 ID:UHPYxZZio
鈍感だと散々指摘され、ではそこを改善していこうという心構えの一方通行。
そんな今の彼だからこそ、わかる。ヴェントがどういう目的で最後の勝負を挑んだのか。
分からなければならない。ここでわからなければ一方通行はもう一生成長を望めない。
だからこの苦悩はある意味、大きな進歩といえる。しかし最後の一歩が足りなかった。
以下略
810
:
◆3dKAx7itpI
[saga]
2012/04/10(火) 08:36:32.20 ID:UHPYxZZio
(誰だ……?)
ポケットをまさぐりながら彼は電話をかけた相手が誰なのかを予想する。
以下略
811
:
◆3dKAx7itpI
[saga]
2012/04/10(火) 08:37:18.70 ID:UHPYxZZio
――――そして、心底後悔した。
以下略
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