291:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/06(火) 22:51:14.11 ID:PxMQ6QMLo
そのレスに反応しすぐに数レスがついた。
『BBAじゃねえだろうな』
『全然おk』
292:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/06(火) 22:55:46.66 ID:PxMQ6QMLo
高校に入学する頃になると、もう自分を抑圧して友だちの話しに付き合ういい人になどという気持はなくなってしまっていた。たまたま1年のクラスの中に同じ中学校出身の女の子がいなかったせいもあって、気づいたときにはあたしは典型的なぼっちになってしまっていた。それでもそのことにあたしはあまり悩まなかった。高校に入学する頃にはあたしはもう2ちゃんねるにどっぷりと入り浸っているようになっていて、高校入学を機に買い換えてもらったスマートフォンで時間があればいろいろなスレを覗くようになっていたし、名無しのままではあったけどレスもするようになっていたので、リアルでぼっちなことなど、あたしにはそれほどは気にならなかったのだ。もともと転校を繰り返していて、家の外での寂しさには耐性が出来ていたということもあった。
そんなわけで高校生になったあたしは、それほどの孤独や不便もを感じることもなく一人ぼっちの学校生活を送っていた。ただ、外でぼっちな分帰宅してからは両親にべったりとくっついて甘えてはいた。特にお父さんとは仲が良くて、食後にリビングでお父さんと雑談しながら夜を過ごすことは昔からの習慣だった。あたしは自分でも自覚するほどファザコン気味でもあったのだ。
こうして入学当時のあたしは、昼間は授業時間以外はスマフォで2ちゃんねる、家では帰宅したお父さんにべったり寄り添って雑談をして過ごすようになった。そして自分の部屋に戻ってからはパソコンで2ちゃんねるの閲覧やレス。人が聞いたら哀れみを受けそうな生活だけれども、あたしにとってはそれなりに安定していた生活が続いていたのだ。しかし、その安定した生活も長くは続かなかった。お父さんが1年間だけ海外出張を職場から命じられたのだ。
293:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/03/06(火) 22:56:57.90 ID:PxMQ6QMLo
今日はここまで
またできれば明日投下します
この調子だとまた長くなりそうです
294:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/03/07(水) 08:06:54.59 ID:cdVFaUgNo
ううむ、伏線かもしれんと思うものが大杉www
乙!
295:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]
2012/03/07(水) 14:39:08.71 ID:2do5H9cto
乙
296:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/07(水) 22:49:07.59 ID:jpSfOKX6o
もともとお母さんも多忙に働いていていた我が家は、お父さんの単身赴任によっていきなり家庭の体をなさなくなってしまった。もう家にはお父さんはいなかったし、あたしが帰宅の遅いお母さんと会って話ができるのも、朝起きて登校前の慌しいひと時だけになった。
当然、学校では話をする友人がいなかったあたしは、ひどい時には朝お母さんに行って来ますとあいさつしてから、翌朝お母さんにおはようって言う時まで、誰とも話をしない状態が続いていた。それでも、学校から帰宅するとあたしは自分の部屋のパソコンに電源をいれ、2ちゃんねるに入り浸った。その場所だけが、自分では認めようとしなかった寂しさや日常の退屈を紛らわせてくれたから。そこでだけはあたしは他の人とコミュニケーションを取ることができたのだった。パソコンでディスプレイの向こう側にいる匿名の名無しの人たちと。
お父さんが家から消えた頃から、あたしは自分の姿をスレにうPするようになった。最初は、前に見たような誰かが立てた『女VIPPERが制服姿を』云々というスレだった。以前に見た中学生の子の画像が気になっていたあたしだけど、このくらいならあたにしだってできるんじゃないかとふと思ったことがきっかけだった。ある日、定期的に立つ『制服姿を見せてくれるスレ』を見つけたあたしは、自分でもやってみようと思い立ったのだ。
297:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/07(水) 22:58:00.04 ID:jpSfOKX6o
過疎っていて落ちる寸前のスレだったはずだけど、すぐに反応があり、あれよあれよと言う間に数レスがついた。
『待ってたよ』
『需要なんてあるに決まってんだろ』
『はようp!』
298:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/07(水) 23:01:39.09 ID:jpSfOKX6o
そこから先は早かった。いつの間にかあたしは自分でスレを立てるようになり、際どい下着姿の自分をスレにいる人たちに見せるようになった。最初の頃にはわずかに感じていた心理的な抵抗も。その頃には払拭されていた。
ただ、際どさに比例して賞賛のレスが増えるわけではないということに、あたしはやがて気づいた。ただ女性の裸身を見たいというならもっと手軽な方法があるはずだった。それなのにわざわざ雑談板にそういうことを期待しているということには理由があるのだろう。自分へのレスを見ているうちにあたしには少しこういうスレを鑑賞する人たちの心理を考えるようになった。
おそらく彼らはアイドルの画像や漫画雑誌のグラビアや、もっと言えばAV女優の裸身を見るだけでは満足しないのだろう。彼らが求めているのは普通の女の子が、ここでだけは限定的にあられもない姿を晒しているというギャップに萌えているのだと、あたしは気がついた。
299:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/07(水) 23:04:29.01 ID:jpSfOKX6o
女子大生だというその人は、 『【貧乳女神も】華奢でスレンダーな女神がうpしてくれるスレ【大歓迎】』 というスレに淡々とレス、し自分の裸体を晒していった。それは下着姿とか制服とかというレベルではなく完全に一糸纏わぬヌード写真だった。そればかりか最後にM字に開脚した白い下半身の中心には、このスレでは禁止されているはずの性器そのものが鮮明に写しだされていた。でも、そのローカルルール違反に突っ込むレスは一つもなく、付いたレスにはその大学生への賞賛と少し経って画像が削除された後の『即デリ死ね』という悔しまぐれのレスが続いたのだった。
さすがに性器のうPに遭遇したあたしは驚いたけれども、その後に続いたその女子大生とスレの住民とのやりとりにはもっと驚いた。VIPでの楽しみは基本は名無し同士のやりとりだったけど、このスレの住民はこの女子大生をユリカという名前で呼びかけたいた。そうしてよくその女性のレスを見ると、その人はユリカという固定ハンドルを名乗っていたのだ。学校でも家でも寂しい想いをしていたあたしには、それはすごく楽しそうなやりとりに思えた。匿名ではなくユリカというコテハンに向かってレスする人たち。それはアイドルのファンそのものでもあり、アイドル以上に女神とそのファンの人との距離が近かったのだ。知り合いというより友人同士のようなそのやりとりに、その当時のあたしは渇望に近い憧れを感じた。
やがて「ユリカ」は彼氏にに呼び出されたかっら今日はおしまい、じゃあ言ってきますとあっさりとこのスレからレスして消えて行った。
300:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/03/07(水) 23:05:05.04 ID:jpSfOKX6o
短いですけど今日は以上です
おやすみなさい
301:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/03/07(水) 23:07:59.57 ID:Idi+ETTFo
女神板がどういう所かは分かった
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