69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/02/13(月) 23:44:45.56 ID:rLBp9stCo
幼「・・・・・・ねえ」
兄「うん」
幼「遠慮しすぎることって別に美徳でも何でもないんだね」
兄「はあ?」
幼「あんたの今の気持ちはわからないけど、中学生のころはあんた、あたしのこと好きだったでしょ」
兄「お、おまえ何言って」
幼「あたしもバカじゃないからあんたの好意には気づいてたの」
兄「おい」
幼「あんたはあの頃優しかったし、あたしが頼んだことは何でもしてくれた」
兄「・・・・・・」
幼「あたしも本当はあんたのこと好きだったから、その気持ちに応えたかったんだけど」
兄「・・・・・・」
幼「でも、ご両親がいつもいない家で、あんたに頼りきって暮らしていた妹ちゃんのことを考えると、あたしはあの時あんたの気持ちに安易に応えるわけにはいかなかったの」
兄「・・・・・・」
幼「でもあの頃から今までずっと、あたしはあんたのことを好きだった・・・・・・」
兄・・・・・・マジかよ」
幼「うん、マジ。今朝ね、電車の中で妹ちゃんにもう自分に素直になってって言われた。それで、今でも妹ちゃんはあんたのこと好きだと思うけど、もう遠慮するのは止めようって思った」
兄「(何が何だかわかんねえけど、俺の長年の想いが報われたってことだよな)
兄(・・・・・・だけど)
兄「・・・・・・兄友は?」
幼「え?」
兄「兄友はどうなるの? あいつ、一応俺の親友だし」
幼「兄友には悪いことしちゃったと思う。あんたを忘れようと彼とベタベタしたし。でも、兄友とは付き合ってはいないよ、本当に」
兄「・・・・・・」
幼「あたしはあんたのことが好き。小さい頃からずっと」
兄「・・・・・・」
幼「もう、自分に正直になるって決めたの。あたしはあんたが好きなの。あたしと付き合って」
兄「・・・・・・兄友はさ。さっき必死な顔で俺に言ったんだよな。おまえと一緒に昼休みを過ごしてくれって」
幼「・・・・・・」
兄「おまえ、あいつに何て頼んだの?」
幼「・・・・・・」
兄「今は返事できねえ」
幼「・・・・・・」
兄「少し考えさせてくれるかな」
幼「・・・・・・うん」
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