過去ログ - 女神
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792:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/03(木) 23:47:22.95 ID:wdme9Ea1o
 部活と生徒会の先輩の勧めのどちらも、僕は二つ返事で引き受けた。女を失って他に熱中することが見つからない僕にとっては、それは好都合な提案だった。僕はもう、同級生たちのカウンセリングはしていなかったし、かといってあの幸せだった日々のように女といつでも一緒にいるわけでもなかったjから、せめてこういう活動の場に自己実現をしようと考えたのだった。


 形ばかりの選挙が行なわれ、その結果僕は生徒会長に選出された。これで僕は、パソ部部長と生徒会長との二つの肩書きを持つことになったのだった。

 そしてその頃、三年の先輩たちが引退する代わりに、一年生たちが生徒会や部活に入ってきた。パソ部の方は相変わらずといっていいだろう。女子はゼロ。まじめにプログラミングを勉強したいやつもゼロ。自宅以外でもネトゲとか2ちゃんねるとかしたやつくらい男しか入部希望者はいなかった。

 生徒会の方は、それよりも前向きな後輩たちが希望してくれていた。うちの学校では、生徒会長と副会長はセットで選挙で選ばれるけど、それ以外の役員は生徒会長が承認すれば就任できるシステムになっていた。副会長は、同学年の真面目な女子だった。僕が希望したわけではなく、前会長と副会長が勝手にカップリングしたコンビだった。彼女に個人的な興味はなかったけど、生徒会を運営するには格好のパートナーだった。

 一、二年生に向けて公開で募集していた役員ポストは、監査、会計、広報、庶務、そして人数不定の書記だった。まじめな学校ということもあり結構な応募者がいた。僕と副会長は手分けして面接した。実はポストの半分以上は前年度からその役職についていた二年生が継続することが普通だったから、全校の選挙で選出された会長と副会長以外のポストは毎年公募するといっても、実は前任者がほぼそのまま選ばれるという出来レースのようなものだった。それでも、昨年度の役員が今年はもう続けたくないと言って応募しない例も少なからずあった。僕は一年生で生徒会の役員になったのも、そういう自主引退した先輩の後釜としてだった。

 そういうポストだけはしっかりと面接しなくてはいけない。僕はそういうポストへの応募者の半分を面接した。特に印象に残る生徒はいなかったけど、とりあえず無難な生徒を役員として選んだ。副会長の選んだ役員は数人だった。僕は直接面接していないので、その生徒たちとは改選後の最初の役員会で出会うことになったのだ。

 その中に、幼馴染さんという一年生の綺麗な女の子がいた。


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