807:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/04(金) 23:32:12.06 ID:n+mpdq76o
「・・・・・・どういうこと? ひょっとして彼は重度のシスコンだとか」
「そうじゃなくて・・・・・・兄君、最近ちょっと変った女の子と仲がいいんだって」
なんだ、兄君と幼馴染さんはお互いにその程度の関係だったのか。去年一年間副会長の情報を信じていた僕は、ずっと幼馴染さんは兄君と付き合っているものだと思っていた。でも、お互いにそれほど深い関心はなかったということか。この辺で僕はこの話題に飽きてきていた。もともと幼馴染さんにだって深い興味があるわけじゃなかったし。
「変った子って誰? 二年生?」
一応僕は聞いた。
「うん、幼馴染さんと兄君と兄友君って同じクラスなんだけど、その同じクラスの女の子だって」
「ふ〜ん。まあ、丸く収まりそうでよかったってことか」
「まあ、そうかもしれないけど。でも、兄君と最近仲のいい子がちょっと問題で」
「問題?」
「会長は知らないでしょうけど、その子の名前は女さんと言って」
副会長はそこで、その子のフルネームを告げた。
・・・・・・それは、かつての中学の時の僕の恋人の名前だった。同姓同名の別人でない限り、彼女は僕の知らない間にこの学校に入学していたのだった。そして彼女の姓はすごく珍しいものだったのだ。
僕と同じ学校に入学していた女は、そのことを僕に知らせようともしなかったのだ。僕がこの学校にいることは知っているはずなのに。
1002Res/882.22 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。