832:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/06(日) 22:25:37.99 ID:dQHlEwhso
「いえ。特に何もしていません。よくわからなくて」
妹さんは言った。
・・・・・・やばい。この子本当に可愛いな。彼女の表情を見て彼女の弱々しい言葉を聞いたとき、僕は思わずそう思ってしまった。今でも僕は女への恋情を抱えているはずなのに。
「よくわからないって言うけどさ」
僕は気を取り直して彼女にレクチャーを始めた。
「まあ、うちの部はパソコン部って言うだけあって、パソコンとかネットとかIT関係ならなんでもありな部だからさ」
妹さんは頷きながら僕の言うことを聞いてくれていた。
「だから、部員たちもそれぞれ好き勝手に活動してるんだよね」
「・・・・・・はい」
「例えば、隣のブースにいるあいつ」
僕は彼女と同じ一年生の部員を指差した。こいつは他の部員たちと異なり妹さんをチラ見することなく一心不乱にディスプレイ上を埋め尽くしたコードを睨んでいた。
「彼は、CGIスクリプトを勉強中なんだよ。勉強中っていっても基礎を覚える段階じゃなくて、実際に応用的なプログラムを組んでるんだけどね」
「それから、反対側にいるあいつ。あいつは、Second Lifeっていうバーチャルワールド内で実装されている言語、リンデン・・スクリプト・ランゲージっていうんだけど、それを使って仮想世界内で通用するプログラムを毎日組んでる」
「はあ」
妹ちゃんにはぴんと来ないようだった。
「じゃあ、部室の反対側にいるあいつ」
僕はもっとわかりやすい作業をしている二年生の部員を指し示した。
「彼は3Dモデリングを練習しているんだ。SHADEというソフトなんだけど・・・・・・ほら、画面が見えるでしょ」
そいつの作業中のディスプレイにはリアルな3Dのオブジェクトがでかく映し出されていた。これなら彼女にも理解しやすいだろう。
・・・・・・だが、僕は彼の作業中の画面を妹さんに紹介したことを一瞬で後悔した。その画面上には、3Dでリアルに描写された幼女のヌードが大写しに描かれていたのだ。
・・・・・・おい。おまえはこの前まで確か人類初の恒星間移民船とやらの3Dグラフィックを製作してたんじゃなかったのかよ。
1002Res/882.22 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。