842:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/07(月) 23:14:20.06 ID:9JkBy+dco
妹さんは、女とか幼馴染さんとか、昔僕に告白してきた女の子たちとはタイプが全く違っていた。どういうわけか僕が好きになる、あるいは僕を好きになる女の子は容姿は様々だったけど基本的にはしっかりとした性格の女の子が多かった。でも、妹さんはちょっとタイプが違っていたのだ。
妹さんは守ってあげたいという気持ちを男に起こさせるような女の子だった。そういう彼女の控えめで可憐な姿に、正直僕は惚れてしまった。そして、それは僕だけではなく他の部員たちも同じようだったけど、僕は見苦しくも部長権限を振りかざして妹さんの教育係の座を確保したのだった。
「妹さんって自分の家にパソコンないの?」
最初に、僕は彼女のあまりの初心者ぶりに驚いて聞いた。
「リビングにパソコンはあるんですけど、おにい・・・・・・兄がいつも使っているんであたしはあまり触ったことはないです」
彼女はそう言った。
「それでも、スマホとかでネット見たりしない? それと学校の授業でもネット関係の講座があるよね?」
「あたし普通の携帯しかないですし、IT関係の授業も以前はあまり興味がなくて」
いったい彼女はなぜ今更パソ部の扉を叩いたのだろう。僕は疑問に思った。うちは妹さんのような女の子が思いつきで入部するようなクラブではない。パソ部は校内の評価は最悪で一般の生徒たちからはキモヲタの巣窟のように目されていたのだし、女性すら一人もいないようなそんな部に中途でわざわざ勇気を出して入部希望をした意味は何なのだろう。
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