857:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/09(水) 23:36:14.19 ID:RB72Yf4Io
妹さんは僕の言葉を聞き再びうつむいてしまった。その時初めて僕には周囲のことを気にする余裕が生じてきた。
改めて周囲を気にしてみると、近くにいる部員のほとんどがそれぞれ作業をしているふりをしながらも、僕と妹さんの会話に聞き耳を立てているようだった。このままこのヤバイ話をここで続けるのはまずい。僕はそう考えた。
「あのさ」
僕はこの頃には完全に落ち着きを取り戻していた。
「君の話を聞かせてもらっていいかな? 何か事情があるんでしょ」
妹さんはうつむいたまま何も返事をしなかった。
「無理とは言わないけど、18禁サイトの紹介なんかさせられるんだったら事情くらいは聞いておきたいな」
僕は妹さんにそう言った。この時、さっきの性的な興奮は既に僕の中では鎮まっていて、むしろ妹さんとの仲を深めるのにはいいチャンスなのではないかという考えが心の中に浮かんできていた。高校一年生の女の子が素人の裸身画像に執着するなんて、何か事情があるとしか考えられない。そして何か事情や悩みを抱えている相手に対して、僕の傾聴スキルはこれまでほとんど無敗に近い成果を誇ってきたのだから、妹さんの相談に乗ることで彼女の信頼を勝ち取り仲良くなると共に女や兄君たちの情報も仕入れることができるかもしれない。
妹さんは顔を上げて何か話そうとして、そこで周りを見渡してまた黙り込んでしまった。そういえばコンサルタントをするにはここは最悪の環境だった。僕たちの周囲は妹さんの容姿に見蕩れている部員たちに囲まれていたのだから。
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