896:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/14(月) 23:08:00.80 ID:+QyIqOOCo
僕はスレを追っていくごとに次第に重苦しい気分に包まれていった。中学時代の女はクラスで浮いているわけではなかったけど、それは彼女自身の、人の話しを聞く人の相談に乗るという努力に立脚して得た立場に過ぎなかった。だから、僕と知り合った女は自分が密かに持て余していた人に認められたい、人に関心を持ってもらいたい、人に話を聞いて欲しいという欲求を、僕を利用することで解消していたのだった。そしてそんな役割を担った僕がいたからこそ、彼女は転校するまでの間学校内で「いつでも相談の乗ってくれるいい子」という役を演じきることができたのだった。
そして愚かな僕は、自分が彼女にとっての精神安定剤だということは理解していたけれど、それでもあの頃僕はそういう役割を果たしている僕のことを女は好きなのだと思い込んでいたのだ。
でも今なら理解できる。自分でも認めるのは辛かったけど、僕には当時の女のある意味利己的な心の動きがわかったような気がした。校内で一緒にいる時の女の僕への好意は嘘ではなかったと思う。ただ、転校することが決まった女はもう僕には利用価値がないことに気づいたのだ。遠く離れてしまい、女の承認欲求を常に一緒にいて満たすことができない僕に、引越し後の彼女は今までと同じ価値を見出さなかったのだろう。
そうして僕は女に見捨てられたのだ。
僕は自分の傷を自らかき混ぜるような、鋭い苦痛の伴う想いを回想しながらレスを読み進めた。
『みんな構ってくれてありがとう。ちょっと用事が出来たのでうpはおしまいです。みんなまたね〜』
これで女の女神光臨は終了のようだった。
『楽しませてもらったよ。気をつけて行ってらっしゃい』
『>>1乙 良スレだった』
『うpありがと。またな』
『今日は冷えるから上着着とけよ おつかれ〜』
『またうpしてね』
『コテ酉付けてよ』
『転載されるから画像ちゃんと削除しとけよ』
『帰ってくるまで保守しとこうか』
『制服GJ』
『みんなありがと。保守はいいです。今日は帰宅が遅くなるのでこのスレは落としてください』
『>>○ 制服をほめてくれてありがと。どうだった?』
制服GJ。これはメールで打ち合わせていたとおりのキーワードだから、多分これは兄君のレスなのだろう。そして僕はそのレスに対する「どうだった?」という女のレスに、女が兄君へ微妙に媚びているような雰囲気を感じた。
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