過去ログ - Ryno-Generation
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81: ◆JbHnh76luM[saga]
2012/02/28(火) 01:20:01.64 ID:bOs6eU32o

エピソード3 〜初仕事〜


「今回の仕事は前にも伝えてあった様に人員と物資の輸送になる。物資の内容はRCの新型部品の試作品だそうだ。人員はその部品の設計チームらしい」

 そう言って紹介された人々を見て心底驚いたのは双子とシェルだった。

「お……お父様っ!?」

「シャーナ!?」

「やあ、元気みたいだね」

「あっシェルだっ!」

 そこに居たのは初老にさしかかろうかという男性とイルシャーナ、それと白衣を着た男女合わせて合計5名。お父様と呼ばれた男性と褐色の肌を少女はそれぞれ気楽に手を振っている。

「えっと……マスター、どういうことなんでしょうか?」

 ナイティムの責任者、マスターであるボーマンに鋭い目で質問を投げつけたのは魔夜香だった。

「おいおい、そんな剣呑な目をするな。偶然だったんだよ。お前達の父親だって知ったのはついさっきだ」

「我が娘の働きぶりを見ようと思ってな。少しばかり手を回してみたんだ」

「みたんだ!」

 双子の父親の口調をイルシャーナが真似する。自己紹介で教えられたのだが、彼の名前は早澄 涼平(はやずみ りょうへい)というらしい。ボーマンの説明によると彼は生命工学の第一人者としてその世界では有名だということだった。

 少々の混乱はあったもののミーティングは順調に進み、一行は目的地をバラン・バランに定めて翌朝にトーレスの街を出る事にしてこの日は解散となった。


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