過去ログ - 妹「悪魔を召喚して、お兄さまと恋人になるわ!」
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/02/04(土) 03:35:21.91 ID:1lTSO6PDO
先生「くっ!? 誰かいるんだな! 今助けに行くから待っているんだ!」

妹「チッ! いらないお世話ですわ」

アスモ「入口は一つ、そこにあの教師がいては出られんのう?」

そして、アスモデウスは脳内フローチャートの導きに沿って取り引きを持ちかけた。

アスモ「そこで取り引きなんじゃが……」

小憎い妹の悲惨な結末を予想して、自然とアスモデウスの頬がゆるんでいく。

だが、アスモデウスの取り引きは是非を問う以前に、まったく相手にもしてもらえなかった。

妹「仕方ないわね、逃げるわよ!」

アスモ「……へっ?」

話を終えるのを待たずに、妹が走りだす。
向かう先は入口とは正反対の窓。

アスモ「ちょっ!? ココは結構な高さではないのか!?」

妹「四階、だけど問題ないわ!」

アスモデウスに答えつつ、妹は踏み込む足に力を入れて加速する。
赤い炎が揺らめき、陽炎揺らめくいびつな部屋を妹は一息で駆けた。

妹「おあつらえ向きに、ガスボンベの爆発で窓ガラスが割れているわね」

アスモ「え!? いや、まさか……えっ!?」

妹「歯を食い縛りなさい!」

妹が加速したまま両足を床から離す。
ちょうどドロップキックの体勢になった妹は、貧相に残った窓枠を蹴り潰し、そのまま部屋の外へと飛び降りた。

アスモ「う、ウソじゃろおぉぉぉーっ!?」

妹にがっちりと頭を掴まれたアスモデウスも、四階の高さから落下していく。
それからわずかばかり遅れて、燃え盛る図書室へと教師が飛び込んできた。

先生「おい、助けに来たぞ! ……って、あれ?」

すでに妹たちは去った後。
アスモデウスの絶叫が残響としてわずかに残っていたが、爆ぜる炎の中では教師がそれに気付く事も無かった。


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