過去ログ - 妹「悪魔を召喚して、お兄さまと恋人になるわ!」
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43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/02/09(木) 17:50:18.43 ID:CHOA9H2DO
やがて二人の間に会話も無くなり、台所には煮込まれている鍋のコトコトという小気味よい音だけが聞こえていた。

──家族か、『偉大なる父』はどうしておるんじゃろうか?

こんな静かな環境では、ついつい物思いにふけってしまう。
それが家族の話なんぞをした日には、なおさらだった。

──ワシの事で頭を悩ませておるじゃろうか? いや、ワシの事を覚えてくれておるのじゃろうか?

アスモデウスは『偉大なる父』への反発心から、自ら進んで堕天した。
その結果、『偉大なる父』からの音沙汰はパタリと途絶えた。
敵対した以上は当然である、当然であるが……

──さびしい。

無理やりにでも自分を天へと引きずり戻してはくれないのか?

あらゆる策謀を用いて、自分を籠絡してはくれないのか?

あなたは全知全能で、それが出来るのではないのか!

──つまり、ワシは相手にもされておらん……

一抹の寂しさ、悲しさ。
それらがアスモデウスの心をきしませる。

アスモ「……」

アスモデウスはテーブルの上で両腕を丸め、ゆっくりと顔をうずめた。


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