過去ログ - 妹「悪魔を召喚して、お兄さまと恋人になるわ!」
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54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/02/10(金) 17:34:10.56 ID:L8/wVjSDO
アスモデウスが気合いを入れ直し終える頃、ちょうど曇りガラスの向こうの人影も動きを止めた。

アスモ(心の準備は出来た! 来るなら来てみよ、我が魔力をぶちかましてやろうぞ!)

そんなアスモデウスの心の叫びを聞いたかどうかは分からないが、風呂場と洗面所をつなぐ引き戸がゆっくりとスライドを始める。

アスモ(え? ま、マジで来るつもりか?)

アスモデウスの表情が凍り付いた。

アスモ(し、しかし……求められるのは悪くないというか『お前が欲しいー!』とか言われて一緒に合体奥義を発動、というシチュエーションは悪くないというか、ワシ的にはアリだし、でもいきなり体を求めてくるのは……)

混迷していく思考、だがアスモデウスが思考の迷宮から立ち戻る前に引き戸は開かれた。

アスモ(くっ!? しかたない! と、とにかく第一声を!)

アスモデウスは慌てながらも、現れた人物に声をかけた。

アスモ「よ、よく来たな!」

妹「ええ、来たわよ」

妹が、立っていた。

アスモ「…………」

妹「ん? 何か言いたいの?」

アスモ「な、な……」

妹を指差し、プルプルと震えるアスモデウス。
そんなアスモデウスの様子を見ながら、妹はクスリと笑った。

妹「あわてなくてもいいわ、ちゃんと聞いてあげる」

そして、妹の表情が笑顔から一転。
妹は表情を消し去り、ヘドを煮詰めたような黒い瞳を見開いてアスモデウスを睨み付けた。

妹「ちゃんと聞いてあげるわよ、アンタの最期の言葉をね」

アスモ「い、いやあぁぁぁッ!!」


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