過去ログ - 妹「悪魔を召喚して、お兄さまと恋人になるわ!」
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93:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/02/23(木) 09:20:22.54 ID:ghhuXb0DO
妹「……なにか?」

一段落したと思っていた話を蒸し返されて、妹が嫌悪感も隠さずに女子3へと問う。
女子3は妹の方へ向かって歩き、女子1と女子2の前に進み出ると妹の前に体を立ちはだからせた。

女子3「ぶっちゃけ、ロッカーの中身なんか知ったこっちゃない。
    だが、中に人がいるとなったら話は別だ」

そして、女子3は妹と同じように腕を組んで続けた。

女子3「アンタの素行がおかしいのは周知の事実だ。    もし、よからぬ事をアンタが企てているのなら、アタシたちにはそれを止める義務がある」

妹の威圧を前にしても揺らぎのない力強い口調で、女子3が妹に話しかける。
しかし妹は女子3の話を聞き終えると、途端に顔を憎らしげに歪めた。

妹「はっ! 義務? 何様? 誰かに頭を下げて頼まれでもしたの?」

女子3「いや、そんなんじゃないさ」

妹「じゃあどんな義務か言ってみなさい! 私の事にズカズカと口を挟んで暴き立てようとするほど大層な義務ってのは何!」

妹が声を荒げて女子3に詰め寄る。
普段はすました態度の妹だが、この時はやけに気が立っていた。
しかしそれはロッカーの中のアスモデウスが女子たちに見つかるかもしれないという焦りから来るものでもなく、三対一という状況に虚勢を張っているわけでもなかった。

妹は怒っていたのだった。
妹はただひたすらに女子3が、何よりその背景である社会が憎かった。

自分を排斥し、言葉巧みに踏みにじっていく。
社会は妹にとって憎悪の対象でしかなく、また義務という綺麗事を盾に現れた女子3も妹にとっては醜悪な社会の一員、敵以外の何者でも無かった。


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