過去ログ - 男「勇者がいても、世界は何も変わらない」
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2: ◆6ype9/FYBU[saga]
2012/02/03(金) 21:20:13.24 ID:NVpnZ3v4o
男「おはよう」

誰もいない小部屋で独り呟き、あくびを噛み殺して起き上がる。
今日は、秋の収穫祭だ。マンドラゴラの炒め物、幼竜のステーキ、グリフォンのフライ……いつもは目にすることもないような料理が、テーブルに並ぶだろう。
もちろん、酒場も忙しくなる。時計に目をやり、開店時間を確認する。

男「あと八時間、か」

服を着替えて、歯を磨く。
洗面台から顔を上げると、鏡には酷い面構えの男が映り込んでいた。

男「嫌な……夢を見たな」

今でも、思い出す。

――…‥

男「――ま、そういう訳です。ああ、見えてきましたね。目的地です」

女戦士「ふふ、もう少しですね――」

――…‥

まだこの街に来る前の。

――…‥

魔法使い「――逃げろ、オーガが出た!! 三メートルはある!! 俺たちで敵う相手じゃ」グシャ

女戦士「い、いや……いやぁぁぁぁ」グシャ

男「―――」

――…‥

あの日の、血生臭い記憶を。


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