過去ログ - ローラ「某の新たな家庭教師なるぞ」上条「」
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ゴミ箱
[saga sage]
2012/02/27(月) 23:10:09.88 ID:23fFz/iQ0
上条の言った通り、ローラは本当に散歩に付き合わされただけであった。
もう夜9時は回っている。今夜は丁度満月であった。
この家の周りには大きな建物は愚か、家と呼べる物すらもあまりない。
代わりにある物といえば、月明かりに照らされた川。
整備された道路の脇に咲く花々に、少し赤みがかった木々。なんの色であろうか。
なんと言うか、外国であるのに「風情」がある。
今は丁度12月に入ったところであった。
季節は冬であり、イギリスは日本と比べ寒い。それなのに、少なくとも花は咲いている。
ローラは夜に外に出たことがなかった。
だからこそ、この月明かりに照らされたこの道全てが真新しく見える。
ローラ「きれい……」
上条「そうだな……」
ここが夜だとこんなに映える物なのかと、
なぜもっと早くに知らなかったのだろうかと、ローラは少し後悔した。
今からでも、こんな風に上条と二人でこれるのだろうか?
ローラ「うぅ…」ブルブル
上条「ん?なんだ、寒いのか?」
ローラの服装は、良く冷える冬の夜だと言うのにいつも着ている修道服ひとつだけであった。
ローラ「予想以上に冷えたるのよ...」
上条「はぁ…仕方ねぇ」
そういう上条は、自分が着ていたダウンをローラに着せ、マフラーもまきつけた。
ローラ「当麻…良いの?」
上条「はは、上条さんは丈夫だから大丈夫なんですよ。それに、下にもまだ着てるしな」
上条は、自分が着ている厚めの服を引っ張って見せる。
だが、ローラはそれでは満足していない。
ローラ「なら、せめてこれぐらい」
上条「?」
ローラは自分に巻きつけられたマフラーを上条にも巻きつける。
丁度、恋愛物の映画やドラマで見られる、男女が一つのマフラーを共同で巻きつけるような感じだ。
ローラ「いいでしょう……?」
上条「ん〜……なら、これもした方が良い…かな?」ギュ
ローラ「あ...」///
上条は言うなりローラの手を握る。
忘れてはならないが、上条は超が付くほどの鈍感朴人参野郎なのだ。
そんな上条が自分から女性の手を握るなど、一方通行が黄泉川に自分から抱きつくほどありえない事だ。
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