過去ログ - ローラ「某の新たな家庭教師なるぞ」上条「」
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301:ゴミ箱[saga sage]
2012/02/27(月) 23:13:03.96 ID:23fFz/iQ0
―――そうこうしている間に、二人はかなり歩いていた。
大体このあたりを一週してきたのだろう。目の前に上条邸があった。
上条とローラは、いつも思う。

「二人でいる時間は早すぎる」 と。

人間と言うのは楽しい事、望んでいる事をしている間は時間の感覚が早くなるのだ。
それが表すことは、言わずもがな。 二人にとって、この時間は「望まれているもの」なのだ。
終わりのない物など無い。全てに終わりがあるのだから、それは仕方のない事。

だが、この時間の終わり方は、意外な形でやってくる。

それは、ローラの最も望まない形でやってくる...


上条とローラが家の前に立ち、ローラが玄関を開けようとした時。


上条「まってくれ、ローラ」

ローラ「どうしたるの?当麻。はやくはいりましょう」

上条「その前に一つ、話しておきたいことがあるんだ」

ローラ「・・・」


ローラはそこで何かを感じ取り、黙り込む。


上条「俺も少し迷ってた。けど、やっぱりちゃんと話しをしなきゃだめだって思ったんだよ」

ローラ「一体……なんの事...?」


ローラの本能が、それは深く突っ込んではだめだと叫ぶ。
今から話を変え、逃げなければ。

だが、口から出る言葉は全く真逆の物。


上条「一つ、確認するぞ?」

ローラ「・・・」

上条「俺はローラの日本語を直すために、家庭教師をするためにきたんだよな?」

ローラ「今更そんな事確認するだなんて、一体どうしたの?」


なんとなく、声が裏返っている気がする。
自分はいま、怖がっているのか?


上条「ってことはさぁ。
   もし、もしもローラのそれが治ったら、俺はもう帰らなきゃいけないんだよな?」

ローラ「あぁ……」


もう、ここまで来ては何もかも遅い。
これから何が起きるか。そんなこと、目に見えて分かる。


上条「なぁ…ローラ」


だが、拒絶などできない。


上条「ローラはもう……」


いくら耳をふさごうが、それだけは防げない。


上条「治ってる…んだよな...?」


その瞬間。ローラの中で、何かが崩れ落ちたのであった...


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