過去ログ - ローラ「某の新たな家庭教師なるぞ」上条「」
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ゴミ箱
[saga sage]
2012/04/25(水) 15:19:32.89 ID:Y9j4v7s10
上条「ふぅ……うまかった」カチャ
ローラ「ごうそうさま……ね」
上条「あぁ、ごちそうさま」
上条が食べ終わった頃には、もう七時を回っていた。
上条「そういやバスとか全部止まってるんだよな……っとなると、また歩くのか」
ここから上条の住む学生寮まではそう距離はない。
とはいえ、今から歩いて帰るとなると、家に着くのは何時になるのやら。
ローラ「まぁ、いいじゃない。時間はたっぷりあるんだから……ね?」
上条「そう……だな。時間なら、いっぱいあるからな」
今や自由の身のローラと、まだまだ若い上条。これから二人には、余りあるほどの時間がある。
それがある幸せを、もう二人は痛い程に理解している。
だからこそ、急ぐこと等せずに、ゆっくり、ゆっくりと……愛を育んでいくのだ。
上条「それじゃあ、行こうか。さすがにいつまでもここに居る分けにはいかないからな」
ローラ「それもそうね」
ローラの補助もありながら、席を立つ上条。
おぼろげな足取りで、ゆっくりと部屋の中央のエレベーターに向かう。
そこで、ローラがふと、関心したように言った。
ローラ「それにしても、当麻がこんなレストランにこれるなんて意外だったわ」
上条「あー……」
それは、ある意味で上条にとっては禁句の一言でもある。
時折上条は、見栄を張って自分の経済力ではどうにもならない事をする。
その時は、決まってこのような言葉でボロ≠だしてしまうのだ。
上条「ふっふっふ〜」
だが、この時の上条はいつもとは違った。
上条「じゃじゃ〜ん!」
ローラ「これは……チケット?」
上条がポケットから取り出したのは、金色で縁取りされた、二枚のチケットの様な物であった。
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