過去ログ - ローラ「某の新たな家庭教師なるぞ」上条「」
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840:ゴミ箱[sage saga]
2013/01/14(月) 23:02:37.45 ID:gB42oeJi0


上条と小萌のやり取りを無言で見ていたローラ。
その顔には何処か、陰りを見せていた。


ローラ(これはとうまを試していたわけでも、単に質問していたわけでもない)

ローラ(生徒に[教える]ねぇ。 確かに教師として普通かもしれないけれど......)


      ――少しまわりくどすぎやしないかしら?――


ローラ(本当に教師として注意するなら、一言で足りる)

ローラ(とうまの理解力や空気の読めなさを知っているなら、なおさら一言で終わらせる筈よねぇ?)


果たして、この「質問」をされていたのは本当に上条本人なのか。
それとも、本当にこれは「質問」だったのか?


ローラ(まあさしずめ、[警告]と言ったところかしらね?)

ローラ(この小萌って子と黄泉川って子は恐らく根っからの良識人)

ローラ(私やアレイスターとは根本から違う人間の筈)

ローラ(ならば、私達に……いえ、私にだけ分かる形で[教えて]くれたのかしらね)


こんな風に思考を巡らせる時、ローラは決まって無言になる。
それは、上条と暮らし始めた時からついた癖であった。  

少しでも上条と共になにも無い平穏な日々を送る為の、彼女なりの努力だった。          


ローラ「ねぇとうま」

上条「ん? なんだローラ」

ローラ「私は、本当にずっととうまと一緒に居れる……?」


不安と、どこか落ち着きの混じったような声色で尋ねる。
まるで、答えが分かり切っているのに、それが確かなのか疑心暗鬼になっているような。


上条「急にどうしたんだ?」

ローラ「ちょっと、不安になってしまって」


これは、事実だ。
小萌のこのやりとりを聞いていて、やはり蘇る不安感。

魔術側の頂点に立っていた過去の記憶。 近い過去の呪縛。
それを未だに忘れきれないでいる、不安。




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