29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/02/07(火) 23:52:44.29 ID:ZEnZWqzQ0
「一夏…。」
力無くつぶやくシャル。それを見て、今まで黙っていたラウラは
シャルの様子に耐えきれず話しかけてきた。シャルは、そうだね、
と意を固めると掻い摘んで教官室の出来事を話しはじめた。なんだかんだで
気の合うルームメイト。いちばん初めに話すのは、ラウラでいいと思う。
彼女なら、笑って送ってくれるかな。故郷も隣国だし。と、困っちゃうよね
といった軽さで話を進めていたが、ふとラウラを見ると、普段にない
うつむき加減にシャルは少し驚いた。そして、さらに驚く羽目になる。
アイパッチを外したラウラの瞳から涙が零れていた。口元はへの字。
シャルは不謹慎にも可愛いと思ってしまった。そして、泣いてくれている
友の表情を見て、ここにいた時間は自分にとって本当に大切な宝物なんだと
いう事を確信した。
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