過去ログ - ハルヒ「カリオストロ公国四泊五日の旅?」古泉「そうです」
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50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/02/07(火) 23:48:46.80 ID:JmHaV/C50
 橘はいきなり色覚を失ったような感覚におちいった。
 地下牢が色彩のないモノクロームの空間に変わっていた。
 自分達に襲い掛かってきた暗殺者の姿も見えない。

橘「あっ ここは閉鎖空間!?」
古泉「ここ数年めったにないとはいえ」
古泉「ごくたまに小規模の閉鎖空間が発生する事があるんです」
古泉「たとえば夜明け前の悪夢のときとか」
橘「古泉さんはこうなる事が分かってたのですか?」
古泉「そろそろ生理が始まる頃ですしね」
古泉「しかし こうもタイミングよく発生してくれるとは思いませんでした」

 半透明の赤い球体が二人を取り囲むように出現した。
 古泉が発生させた高エネルギー・フィールドである。

古泉「教えてください クラリスさんの居場所はどこです?」
橘「…北側の塔のてっぺんよ」
古泉「飛びます 僕に掴まってください」

 古泉は橘を抱き寄せた。二人を包んだ球体がふわりと浮き上がる。
 そのまま天井近くまで上昇すると向きを変え、猛スピードで壁に激突した。
 壁がこなごなに砕け、球体は城外に出た。外は灰色の空に覆われている。
 そのまま北の塔に向かうが見えない壁に行く手を阻まれてしまった。

古泉「駄目ですね 閉鎖空間の規模が小さすぎる」
古泉「どうやら本丸だけを取り囲むようにして発生しているようです」
古泉「これでは城の敷地外に出る事すら出来ません」

 赤い球体は本丸の周囲をあてもなく旋回するだけであった。

橘「そういえば神人の姿が見えないようだけど」
古泉「この規模なら人間サイズの神人がどこかにいるはずですが―」
古泉「ほっといても問題ありません」
古泉「仕方ないですね 予定を変更して先に伯爵を捜しましょう」
橘「伯爵を捜してどうするのです?」
古泉「もう一つの指輪を頂くんですよ」



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