過去ログ - 【Fate】汝、自らを以って最強を証明せよ【コンマで聖杯戦争】
1- 20
952: ◆otXcqJ9cB.[saga]
2012/02/07(火) 18:38:36.36 ID:RGk4a6h4o



手紙を読み始めて、数分。


相変わらずの厄介ごとだ。

貴方はそんなことを思いながらため息を吐く。

あいつは何時の間に気づいたのだろうか。

貴方は自身の手の甲を見てそう思う。

前に妹―――青子の土産を届けにいったときだろう。

先ず、そうとしか思えない。

久遠寺有珠―――それが手紙の差出人。

手紙の内容は冬木における『聖杯戦争』

貴方の手の甲に刻まれた三画の聖痕は、その参加者資格である令呪だった。

貴方の隠蔽の魔術も、あの魔女には通用しないらしい。

内容は、「どうするのか」という意思の確認。

行くのか、行かないのか。

戦うのか、戦わないのか。

有珠はそう聞いているのだろう。

貴方はそれに少し考える。

聖杯に願うことなぞ、特にないのが現状だ。

だがしかし、それを理由に“旅行”できる。

そう思うと、それはそれで興味が沸く。

大分、この家に縛られていた感はある。

なら息抜きというのも悪くはないだろう。

そう思い立てば即座に貴方は立ち上がる。

古めかしいトランクケースに適当に荷物を詰め込み、そして片手間では手紙を持たせた使い魔を有珠の幽霊屋敷へと飛ばす。

内容は、短く一文。


―――ちょっと、旅行に行ってくる。


たった、それだけ。

それに貴方は満足げに、屋敷の結界を作動する。

そして貴方は、荷物を片手に冬木へと旅立った。





≪プロローグ エンド≫


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/172.07 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice