過去ログ - ゆるゆりクエスト そしてガチ百合へ…
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(茨城県)
[saga]
2012/03/19(月) 01:17:28.19 ID:r+dn0eLv0
「そういえばさっきから魔物が出てこないな……いないのかな?」
「いやまぁ、私だったらこんな洞窟に住んでたくないしなぁ。逃げたんじゃない?」
結衣の疑問に京子が答える。おそらく正解だろう。こんな所にいたらいつ死んでもおかしくはない。
爆発から逃れたか、落盤の恐怖から逃れたか、あるいは爆死したか。いずれにせよ悲惨なものである。ここに魔物が住んでいたかどう
かは定かではないが。
「爆発の影響なんでしょうね……ところどころ煤けてますし、なんか焦げ臭いです」
「くんくん……ほんとだ、ちょっと臭うかも」
ちなつの発言を受け、あかりが周囲のにおいをかぐ。そんな様子も愛らしいあかりちゃんマジ天使。
壁や天井は煤けており、そのせいか少し焦げ臭い。これらは入り口付近では気づかないほどだったが、奥に進むにつれだんだんひどく
なってきているようだ。この先が爆発の中心であることを表している。
しばらく進むともはや壁も天井も真っ黒になっている。もうかなり近づいているのだろう、こんなところにいる時に爆発が起きたらひ
とたまりもないかもしれない。全員の警戒心が上がり、口数も少なくなっている。
と、ここで京子が違和を感じ取り、口を開いた。
「んー……なんかさ、焦げ臭いのとはまた違った匂いしない?」
「そうか?……いや、私にはよくわからないな」
「うーん、なんていうのかな……そう、なんかちょっとコーヒーの匂いがするような……」
「コーヒって……こんな所にそんな生活感あふれるものがあるわけ無いじゃないですか」
「それもそっか……でもなんか臭う気がするんだよなぁ」
ちなつが呆れた様子で今日この発言を否定した。結衣も匂いを感じ取ることは出来なかったので、京子の勘違いだろうと思う。いや、
思うことにした。
ココでコーヒーを飲んでいるものがいる。それはつまり噂の爆発は人為的なものだということだ。鉱石の類がなんか変な感じになって
爆発してるんだろうと人々も言っていたし、事実そうなのだと思っていた。人為的なものだとしても、何度も爆発するわけがない。狭い
空間で爆発に巻き込まれたなら無事ではすまないはずだ。
しかし結衣には心当たりがあった。気のせいだと思うことにしていたがココに来てほぼ確信に変わっていた。
彼女なら例えどんな規模の爆発を起こそうともちょっと焦げただけで済みそうだ。しかもその状態でコーヒーブレイクとかしてそうだ。
しかも王様が言った爆友という単語。爆友。ああもう嫌な予感しかしない。
そして見覚えのある二人の姿を見かけた時、結衣は懐かしくもあったが頭を抱えたくなった。しかしこの状況を予期出来なかった他の
三人は開いた口がふさがらないといった様子だった。
「……」
「ん?どうした松本……おや、客人とは珍しい。どちらさまかな?」
そこには、寡黙な生徒会長様と、彼女たちの恩師――爆発している印象しかないのであまり教師と思えないが――である、松本りせと
西垣奈々の姿があった。
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