103:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/09(木) 19:35:41.79 ID:vAi26PND0
取り出されたのは、女性の小指ほどの長さの小さな造花だった。
「これ」
植物繊維で織られているのか、緑色の芯……その先に、まるで針の先で作ったような数重もの白い、五つの花びらを持つ小さな小さな花がくっついている。
見事な造花だった。
一瞬それに見とれてから、ヤナンははっと我に返ってから口元を押さえた。
「お姉ちゃん……」
「ん?」
「それ……誰の花……?」
恐ろしい想像が彼女の脳内を駆け巡っていた。
心臓が飛び出しそうなほどに鼓動を始める。
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