120:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/09(木) 19:51:00.92 ID:vAi26PND0
「……何してんの?」
「え? あぁ……何か意味があるのかなって思って……」
「ねぇよ……」
「ん? うーん……」
一拍考え込み、そしてカランは男性の腕を細い指で掴み、自分の方に引き寄せた。いきなり顔と顔を触れ合わせられる距離まで近づけられ、逆に真っ赤になったのは男性の方だった。整った、自分よりも明らかに小さい女の子の顔を正面にして、視線が周囲に泳いでいる。
少女はまた舌を出して、今度はペロリと彼の頬。目の下から伸びている赤い顔料を舐めた。それを少しの間舌の先で転がして、納得がいったように頷き、体を離す。
「な……何だよ?」
「あなた……もしかしてあの人?」
唐突に不思議そうに聞かれ、男性はとっさに彼女から少しだけ体を離した。
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