127:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/09(木) 19:55:59.36 ID:vAi26PND0
「生娘だったって知らんかった。俺はこう、てっきり……その……もう……羽くらい生えてるもんだとばかり……」
ぐす、と鼻をすすってカランは体を起こすと、人指し指を立てて彼の口の前で止めた。言葉を中断させられ、ゼマルディははだけられたその寝巻きから、片方の胸があらわになっているのを目に留めてまた耳まで赤くなった。
「拭いて……」
「……えぇ?」
「羽、拭いて……くれる?」
そう言って、彼女は天井に向かって突き立っていた左右五本……合計十本に枝分かれした骨の羽を少しだけ、揺らした。
オルゴールのような音がした。
小さな金属板をガラス棒で叩いたような、あまりにも神秘的で、あまりにも織り込まれた澄んだ音色だった。
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