136:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/09(木) 20:03:00.99 ID:vAi26PND0
「ま……まぁ、何だ。いきなり夜這いに行っちまって悪かった。待ちきれなくてなぁ。な、どうよ? 俺の花」
それを聞いて、カランはポケットに手を入れて小さな造花を取り出した。
「素敵。どのくらいかかったの?」
「三年だ。俺の鱗を溶かして糸にした。ちょっとやそっとのことじゃ壊れねぇ。大事にしろよ」
「え? 三年も?」
「ああ。ここで作ってたから砂っぽいかもしれんがな。へへへっ、いいだろう?」
「うん、凄くいいよ」
両手で花を握り、そしてカランはそれを自分の胸に抱きこんだ。
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