149:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/09(木) 20:12:20.54 ID:vAi26PND0
唯一頼りにしていた妹に理解不能な罵倒を浴びせられて、完全にカランは萎縮してしまっていた。羽を彼女から隠すように背中に折りたたんで、そしていそいそと服を着ようとする。
「怒らないで。お姉ちゃん、何か悪いことしちゃったんなら謝るから」
「……怒ってないよ」
「怒ってるでしょ? あのね、じゃあちゃんと説明するから」
「もういいよ」
「ヤナン?」
「勝手にしてよもう。付き合いきれない。どうせまた、折角昨日拾ってきたルケン様の花じゃなくて、あの廃棄物の持ってきてるんでしょ? 私が、ゴミ捨て場から拾ってきてあげたのに部屋に置きっぱなしなんでしょ!」
言われて、カランはハッとしたようだった。慌ててポケットに手が伸びたのを見て、ヤナンは嘲るように口の端を歪めた。
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